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分析・回復

週ごとのワークセット数の推移を見る方法|現在週と過去3週を分ける

筋トレの週ごとのワークセット数を確認する方法を解説。現在進行中の週と過去3完了週、全種目セットと部位別セット、RIR記録率を分けて読みます。

kage編集部が参考文献とアプリ仕様を確認しています。医療監修を示すものではありません。

文中の点線付き用語を選ぶと、筋トレ・記録用語集を新しいタブで確認できます。

週ごとのワークセット(用語集を新しいタブで開く)数は、いつ、何セットの筋トレを記録したかを見る指標です。最初に現在週が途中かを確認し、次に直前の完了週と比べます。

セット数が増えたから良い、減ったから悪いとは決まりません。全種目の合計セット数は、部位別の刺激量、kgで表した負荷量(重量×回数の合計)、物理学的な仕事、消費エネルギー、疲労、筋肥大(用語集を新しいタブで開く)量と同じではありません。

  • 現在週は途中経過として、完了週と分けて読む
  • ゼロ週はアプリ内記録0で、実際の運動なしを証明しない
  • 全種目ワークセット数と、部位別セット・負荷量を混同しない
  • 高努力セットを比べるときはRIR記録率(用語集を新しいタブで開く)を併読する
  • 直前3完了週平均は製品上の比較基準で、最適量や安全閾値ではない
確認の順序

「週ごとのワークセット数の推移を見る方法|現在週と過去3週を分ける」では何を確認する?

週ごとのワークセット数は、いつ、何セットの筋トレを記録したかを見る指標です。関連資料 1
  1. 現在週と完了週を同じように比べない関連資料 1
  2. ゼロ週は「アプリ内の記録が0」関連資料 1
  3. ワークセット数は使いやすいが、刺激量そのものではない関連資料 1
結論と確認する順序を対応させた図。観察項目を整理する図で、回復・疾病・運動可否を診断しない。 記事固有の編集図。本文の判断軸を要約する模式図であり、科学的証拠、効果保証、個別の診断・処方、Kageの実画面を示すものではない。確認日
図解の参照資料 2件

現在週と完了週を同じように比べない

水曜日時点の現在週が8セット、先週が16セットでも、そのまま「半減した」とは言えません。現在週には木曜以降の記録機会が残っています。

週次グラフでは、まず次を確認します。

  1. 現在週に「進行中」の表示があるか
  2. 過去の週は月曜から日曜まで完了しているか
  3. 同じ曜日時点を比べたいのか、完了週同士を比べたいのか
  4. 未入力のセッションがないか

現在週のバーは途中経過です。週が終わるまで結論を保留するか、「水曜時点」という同じ条件で過去週を見直します。

単日の上下と反復した方向性は別に読む

Editorial map単日の点、短期変動、中央値、長期方向を同じ時系列で区別する
RAW POINTS + DIRECTION一つの点ではなく、揺れを残した系列で読む同条件の指標を7回記録した説明用架空データ
上下しながら緩やかに上昇する7つの記録点98、101、99、103、102、105、104と上下する生点、中央値102、全体の上向き方向を示す。
1回目982回目1013回目994回目1035回目1026回目1057回目104

実線=生点 細破線=中央値102 太破線=全体の方向

生点を残し、平滑線だけで変化を断定しない。共有図解は本文の概念を整理する編集上の模式図であり、科学的証拠、効果保証、個別の診断・処方、Kageの実画面を示すものではない。

ゼロ週は「アプリ内の記録が0」

バーが0の週は、集計対象のワークセットがアプリ内に保存されていない週です。実際に運動しなかったことまでは証明しません。

紙へ記録した、入力を忘れた、時間制の種目だけを行った、別アプリへ保存した場合にも、ワークセット数は0になり得ます。

ゼロを休養、離脱、継続失敗と自動解釈せず、記録状況を確認します。

ワークセット数は使いやすいが、刺激量そのものではない

セット数は重量×回数より簡単に集計でき、異なる週の実施量を確認しやすい指標です。しかし、同じ1セットでも内容は異なります。

これらを全種目で4セットと数えることは、実施記録としては明快です。一方、4セットが同じ筋群へ同じ刺激を与えたことにはなりません。

筋肥大研究のボリュームをそろえる方法を論じたレビューも、セット数、回数、負荷量にはそれぞれ長所と短所があり、比較する変数によって常に同じ方法が適切とは限らないと整理しています。3

研究上の「週セット数」は部位・課題に結び付いている

ここからは研究の読み方です。下の数値は平均的な関連を示すもので、アプリの全種目合計から個人の最適量を決める根拠ではありません。何が示されたかと、何を断定できないかを分けて読みます。

2026年のメタ回帰(用語集を新しいタブで開く)は67研究・2058人をまとめ、週セットボリュームの増加と筋肥大・筋力の平均的な増加に正の関係を示しました。同時に、増加に伴う見返りは逓減し、特に筋力で顕著でした。参加者の79.1%が男性、平均年齢は25.16±5.22歳でした。2

この研究は、評価する筋・筋力課題へ直接関わるセットと間接セットを区別し、間接セットを0、0.5、1として複数の数え方を比較しました。

0.5の方法が主解析に選ばれましたが、「すべての補助筋は普遍的に0.5セット」という生理学的事実ではありません。

古い15研究・34群のメタ解析(用語集を新しいタブで開く)でも、週1セット追加あたり効果量0.023、筋量増加率0.37%の関連が報告されました。5 ただし少数研究のメタ回帰で、追加セットごとに個人の筋肉が0.37%増えるという予測式ではなく、高ボリュームへ直線的に外挿できません。

健康成人のネットワークメタ解析では、筋力に178研究・5097人、筋肥大に119研究・3364人が含まれ、検討されたすべてのレジスタンストレーニング処方は非運動より改善を示しました。4 処方ランキングは研究群の平均であり、全種目セット合計から個人の最適週量を決めるものではありません。

2026年のACSMポジションスタンドも137の系統的レビュー(用語集を新しいタブで開く)、3万人超を統合し、健康成人では高ボリュームが筋肥大を高める平均的傾向を示しました。1 ただし、対象は健康成人の6〜52週間の介入で、特定アプリの週バーや個人の安全上限を検証していません。

全種目セットと部位別セットを分ける

全種目の週間セット数は、セッション全体の記録量を見るのに向きます。部位別セット数は、どの主働筋(用語集を新しいタブで開く)へセットが配分されたかを見る別の集計です。

例えば脚の種目を減らし、上半身の種目を増やした週に全種目セット数が同じでも、部位配分は変わります。

全身合計が20セットだから各部位へ十分、または多すぎるとは言えません。

週合計を見た後、必要なら「部位別トレーニング履歴の読み方」へ戻ります。

負荷量との違いは「筋トレのボリューム計算方法」で確認できます。

高努力セットへ切り替えるときはRIR記録率を見る

週次グラフをRIR 0〜3の高努力セットへ切り替えると、記録したRIRに基づく件数を見られます。ただし、RIR未記録セットは高努力へ含まれません。

例えば、先週は20ワークセット中18セットでRIRを記録し、今週は20セット中5セットしか記録していないとします。高努力セット数の低下は、実際の努力配分ではなく記録率の差かもしれません。

高努力セットの週比較では、次を並べます。

  • 全ワークセット数
  • 高努力セット数
  • RIR記録セット数と記録率
  • 未記録セット数

RIR 0〜3は表示上の区分で、最適な刺激域や安全域ではありません。

詳しくは「RIR分布グラフの読み方」を参照してください。

直前3完了週平均の読み方

現在週を直前3完了週の平均と比べると、一つの前週だけより短期の基準を作れます。ただし、3週平均は理想量ではありません。

直前3週が意図的な高ボリューム期なら平均も高くなります。旅行や未入力が含まれれば低くなります。過去平均から25%増えたという比率も、傷害、オーバートレーニング、過剰量を示す科学的な危険線ではありません。

週平均を見るときは、プログラム変更、部位配分、RIR記録率、欠測を併記します。

原因を特定したいときに重量、セット、頻度を同時に変えると、どの変更と結果が対応したか分かりにくくなります。

週次グラフを振り返る手順

次は最適量を処方するアルゴリズムではなく、グラフの読み違いを減らす編集部提案です。

1. 現在週か完了週かを確認する

途中週なら、まず経過日数を確認します。完了週同士の比較とは分けます。

2. 集計対象を確認する

時間制、0回、ウォームアップ候補が除外されるか、未完了(パーシャル)や左右別がどう数えられるかを確認します。

3. ゼロ週と欠測を確認する

記録0と実施0を同一視しません。外部記録や入力忘れがあればメモします。

4. 全種目と部位別を分ける

全身合計が変わったのか、種目・部位の配分が変わったのかを分けます。

5. 高努力ではRIR記録率を併読する

RIR記録率が異なる週の高努力セット数を、努力配分の差と断定しません。

6. 次の週に確認する変数を一つ選ぶ

セット数を維持してRIR入力だけをそろえるなど、比較可能性を高める一つの行動を選びます。

分析期間そのものの選び方は「筋トレの分析には何週間分の記録が必要?」で解説しています。

Kageの週次ワークセット集計

ここからは2026年9月時点のKageの集計ルールです。数え方、画面表示、期間の境界を確認する節で、効果や安全上限の説明ではありません。

Kageの週次バーは、月曜を週の始まりとして、現在の週とその前の週を選択した週数分表示します。4・12・26週を選べます。各セッションは開始時刻の属する週へ入ります。ゼロ週も表示し、現在週には「進行中」を付けます。

ワークセットは、時間制以外で実施回数が1回以上の論理セット(用語集を新しいタブで開く)です。完了と未完了(パーシャル)を含み、通常、スーパーセット(用語集を新しいタブで開く)、ドロップ、ミオレップ(用語集を新しいタブで開く)、AMRAP(用語集を新しいタブで開く)も条件を満たせば各1セットです。左右別は左右合わせて1セットで、片側だけでも実施回数があれば1セットです。0回と時間制は週ワークセットから除外されます。

ウォームアップ候補は表示専用で保存されないため、週バーへ入りません。全種目のセットを合計しますが、異種目のkgを合算しません。

週次グラフはワークセットと高努力セットを切り替えます。高努力は記録済みRIR 0〜3です。RIR未記録はワークセットには含まれますが、高努力セットには含まれません。

週を選択したときの内訳表示は、OSやバージョンにより項目が異なることがあります。時間制セットや未完了セット(用語集を新しいタブで開く)の数は期間全体の要約で確認でき、選択した週ごとの内訳としては表示されない場合があります。ワークセットが0の週は、RIR記録率が0%と表示されることがあります。

現在週との比率は直前3完了週の単純平均を基準にし、平均が0なら比率を作りません。これは製品上の比較ルールで、最適量、許容量、安全性、筋肥大刺激の基準ではありません。

期間全体の集計と週バーの範囲は同じではない

期間全体の要約とRIR分布は、現在時刻から選択した週数だけ遡った範囲を使います。一方、週バーは月曜始まりの暦週を選択した週数分表示します。このため、同じ「4週」でも、期間全体の要約と週バーの開始・終了は完全には一致しません。

また、端末の時刻設定やタイムゾーンの切り替わり、OSの違いによって、境界が数時間ずれる場合があります。画面間や端末間で数字が少し違っても、記録が欠けたとは限りません。境界付近の記録が気になるときは、履歴のカレンダーで日付ごとに確認してください。

本稿の限界

週ボリューム研究は対象筋・筋力課題に対するセットを扱い、Kageの全種目論理セット合計を直接検証していません。

参加者、経験、種目、介入期間も異なります。研究の平均的用量反応から個人の最適量や安全上限は決められません。

六段階の振り返りは編集部提案です。Kageのワークセット定義、月曜始まりの週、直前3週平均、RIR 0〜3も製品ルールで、筋力、筋肥大、疲労、傷害を予測・診断しません。集計ルールは2026年9月時点の実装に基づくもので、アップデートで変わることがあります。

まとめ

  • 現在週は途中経過として、完了週と分けて読む
  • ゼロ週はアプリ内記録0で、実際の運動なしを証明しない
  • 全種目ワークセット数と、部位別セット・負荷量を混同しない
  • 高努力セットを比べるときはRIR記録率を併読する
  • 直前3完了週平均は製品上の比較基準で、最適量や安全閾値ではない
  • 期間全体の要約と週バーは範囲が異なり、画面間で数字が少し違うことがある

参考文献

  1. Currier BS, D'Souza AC, Fiatarone Singh MA, et al. American College of Sports Medicine Position Stand. Resistance Training Prescription for Muscle Function, Hypertrophy, and Physical Performance in Healthy Adults. Med Sci Sports Exerc. 2026. DOI: 10.1249/MSS.0000000000003897
  2. Pelland JC, Remmert JF, Robinson ZP, Hinson SR, Zourdos MC. The Resistance Training Dose Response. Sports Med. 2026. DOI: 10.1007/s40279-025-02344-w
  3. Nunes JP, Kassiano W, Costa BDV, Mayhew JL, Ribeiro AS, Cyrino ES. Equating Resistance-Training Volume Between Programs Focused on Muscle Hypertrophy. Sports Med. 2021. DOI: 10.1007/s40279-021-01449-2
  4. Currier BS, Mcleod JC, Banfield L, et al. Resistance training prescription for muscle strength and hypertrophy in healthy adults. Br J Sports Med. 2023. DOI: 10.1136/bjsports-2023-106807
  5. Schoenfeld BJ, Ogborn D, Krieger JW. Dose-response relationship between weekly resistance training volume and increases in muscle mass. J Sports Sci. 2017. DOI: 10.1080/02640414.2016.1210197

根拠の選定・更新方法は編集・エビデンス方針をご覧ください。

この記事は一般的なトレーニング情報であり、疲労、傷害、疾病の診断や個別の医療助言ではありません。

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